2021/12/15

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自分を追い込むこと
午後、鴨川観光プラットフォームの評議員会に出席。
今年度、私は議長を務めさせていただいている。
議長の立場であると、なかなか発言もしづらいのだが、今日はいろいろと意見させていただいた。
ウェルスポの経験も踏まえ、自戒の意味も込めて、プラットフォームが設立された本旨をいま一度見つめ直し、地域にあるべき本来のかたちを目指してほしいという思いで、少々角が立つ言い方ではあったと思うが、発言を禁じえなかった。

昨年までの地方創生推進交付金事業は終了し、ウェルスポは一気に減った予算の中、今年度は厳しい運営を強いられている。一時、資金もショートし、仕方なく、私が個人的に貸し付けたこともあったくらいだ。組織の解散も覚悟した。
しかし、ウェルスポに集まった人財の雇用だけは死守しないといけない。自分は構わないが、他の仲間を路頭に迷わすことだけは絶対にできない。
そもそも市の基本計画に基づいて設立された団体であるわけだから、我々からは再三再四市長をはじめ、市には財政的な支援も継続してほしいと要望してきてはいるが、極めて厳しい財政状況に陥っている鴨川市にもはや投資的な予算を確保するだけの余裕はない。

そんな状況の中で、我々は腹をくくり、強い危機感と覚悟をもち、今年度は活動を展開してきた。

ジュニア世代やシニア世代をターゲットとした、スポーツや運動を通じての健康づくり、身体づくりを促すインナー事業「ウェルkamo」は回を重ねるごとに参加者が増え、メインで担当している地域おこし協力隊の玉木くんだけではスタッフが足らない状況になってきている。事業の性質上、収益性こそ低いものの、参加者の評価は総じて高く、実際にこれをきっかけに運動機会が増えた人たちも多く出てきている。確実に地域に貢献できている事業と言えるだろう。

コロナ禍で苦しんできたアウター事業も、秋ごろからにわかに伸びを見せ、個人向けのレンタサイクルやツアーもコンスタントに申し込みが入りはじめているのに加え、そこから企業・団体向けのサービス展開に発展し、それ相当の売り上げが上がるようになってきている。
もしかすると、今年度市から投入された補助金には及ばないものの、それに近い売り上げを得られるかもしれない。
つまり、独自事業が確立されつつあるのだ。

これは設立3年目の地域スポーツコミッションとしては、すごいことだし、スタッフのがんばりに敬意を表したい。
その根底には、全員に強い危機感、覚悟があったからだと思う。
それが行動につながり、そして、参加者やお客さんにも、熱量が伝わっていった結果だと思う。

今日のプラットフォームの会議で、モニターツアーについての議論があった。
昨年度まで、我々もモニターツアーを数多く展開してきたが、結局のところ、公的な資金を投入してのツアーはかたちだけで終わり、もっと言えば、補助金を消化するためだけのものになってしまうと思う。
次へはつながらないのだ。

今年度はツアーなどは普通に、通常の料金で「売れている」
ダンピングなどすることはないのだ。
適正な料金で、本来鴨川を訪れてもらいたい、本物を見つめられる、価値を正当に評価する人たちに売っていけば良いのである。
それがいわゆる、地域において真のウェルネスツーリズムでもある。

我々も過去、サイクルモードなどのイベントに出展したことがあるが、うまくまわり始めている地域の多くに見られたのは、根底にある危機感だった。
危機感があるからこそ、彼らは本気で、背水の陣で活動している。
だからこそ、成果が出てくる。

今年度、ウェルスポにとっては極めて厳しい年度ではあったが、この年度があったからこそ、未来につながる、未来の扉が開かれようとしていると、最近とみに思う。


[WALK:3138]
サイクリングツアーにて
iPhone 12 1.55 mm ISO100 1/122 sec f/2.4

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