「お・も・て・な・し」はどこへ?
今日、遅れて1名の選手が成田に到着するということで、私は鴨川に残ったが、バブルスタッフの2人が成田まで迎えに行ってくれた。 今月初頭の政府の入国ルールの変更により、急遽設けられた空港リエゾンもまだまだ機能していないようで、それでいて入国する選手団も増えてきたこともあり、今日は7日以上の混乱だった。
一部報道でもすっぱ抜かれたが、水際対策強化とは裏腹に、効率化のためなのか、中で待機場所が限られているのか、実は今、入国時の検査結果を待たずして、選手団は到着ロビーに出され、ゲート外に設けられた待機室で検査結果を待つことになっている。 つまり、検査結果を待たずして、空港検疫を通し、入国させているのである。 この運用、さすがに私も驚いたのだが、いろいろと考えた末の方法なのだという。
そして、この待機室で、とんでもない時間、選手団は待たされることになる。
今日入国した選手は、8時半に定刻通り到着したものの、その前にアルゼンチン選手団が検査を受けたこともあり、検体採取まで3時間程度かかり、さらに到着ロビーに出て、待機室に入室したっきり、5時間も缶詰にされるという状況に陥った。 その間、自分のスーツケースは手元を離され、コンコースに置いたまま(もちろん荷物を見守るスタッフはいるけど、空港で自分の荷物を身から離すというのは、海外の空港ではありえないこと。不安も大きいはず)。 さらにびっくりしたのは、待機室にいる間、提供されたのは水とアクエリアス1本ずつ。 食事の提供は一切なし。 もはや人としての扱いをされていない。
これには迎えに行ったスタッフも憤慨して帰ってきた。 当の選手は夜、ようやく鴨川に到着。 もう疲れ果てているようすだった。 すぐさま彼女の下に行き、私は日本人を代表して謝罪した。
なんということだ。 確かに水際対策、新型コロナウイルス感染症対策は重要だ。 しかし、このオリンピックは「おもてなし」を売りにしていたのではないのか。 「おもてなし」も両立するはずだ。 しかし、現状「おもてなし」の「お」の字もない。 選手団からは成田空港が「刑務所」「収容所」のようだと評されている。 日本の玄関口が……。
改めて、ここまでドタバタの政府と組織委員会。 その混乱のしわ寄せが当の選手団に行っている。 この悲しい現状を突きつけられた思いだった。
思わず、内閣官房には大クレームのメールを送った。 開催国として、国の威信をかけ、なんとかしてもらいたい。 強く願う。
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