施設の未来
今日はウェルスポの事務所に出勤。 新型コロナウイルス禍に見舞われてからは、すっかり自分の予定もスカスカになってしまっているが(苦笑)、今日は珍しく午前・午後と打合せが2連発であった。
午前は洋芝化がなされた陸上競技場の芝生管理について。 午後は総合運動施設の今後の管理体制について。 両方とも、鴨川市の誇る市所有の総合運動施設の整備や管理に関するものである。
こうした施設はよく「ハコモノ行政の産物」と揶揄されることがあるが、しかしながら、私の一つの考えとして、例えば、水道事業や健康福祉、教育といった採算がとれないかもしれないが、市民が豊かに暮らしていくために必要な事業は行政がやらなければならないものであって、そこに効率性や採算性を求めすぎるのはちょっと違うと以前から思っている。 スポーツや文化についても同様だ。 果たして、鴨川市の民間がこうした大規模なスポーツ施設を整備できるか、と言ったら、それは難しいだろう。 だからと言って、こういう施設が地域にいらないのか、と言ったら、こういった施設があるからこそ、市民が気軽にスポーツに打ち込める場が提供され、あるいは、外部からもトップクラスの選手やチームを招き、市民のスポーツリテラシーも向上するわけだ。 もちろん、スポーツに価値観を見出さない人にとってはなかなか理解しがたい話でもあるが、だが、人の価値観は多種多様。それらを等しく、折り合いをつけて実現していくのが行政施策の一つの役割であるようにも思う。
大切なのは、このような立派な施設をどう活用していくか、ということ。 収益を生み出せればそれが一番かもしれないが、私はそれ以上に、こうした公共性の高い施設は、市民がいかに利活用し、市民の生活や文化を高めていくか、ということに最も大切な目標があるような気がしている。
今後どのような管理体制になっていくのか、まだわからないが、とにかく追求すべきは、より多くの市民にとって利便性がより高まり、結果として利用者が増え、市民のスポーツ文化が向上していくということが目指すべき一つの未来であることは明らかだ。
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