単位あたりの価値を上げること
with Corona における、鴨川市としての具体的なアイディアについて後日記すと先日日記で述べたが、それはもう少し後に譲って、その前に with Corona の時代を考える上で一つ大切な概念があると思ったのので記しておきたい。
一言で言えば「単位あたりの価値を上げる」ということ。
これだと少々わかりにくいかもしれないが、仕事や商売で言えば、時間単価、客単価をいかに上げられるかにかかっている。 逆を言えば、薄利多売の時代は終焉を迎えたということだ。 これは人々がより豊かな幸福を追求できるかもしれないということを示唆していると言える。
マスマーケティング、メガイベントといった、既存の手法はことごとく通用しなくなる。 先日も記したように、限られたリソースにいかに大勢のお客さんを突っ込めるか、数で稼ぐか、イベントに大人数を集めて、数で勝負するか、そういったことは with Corona の時代では非難の対象となり、もはやどこの企業も団体も、あるいは個人も考えないだろう。
テーマパークやスタジアム、デパート、ショッピングセンターから一般の店舗に至るまで、これからは収容する人数を逆に絞らなければならない。 宿泊業や飲食業で、いまや当たり前となった、人件費の削減による利益率の向上を目指すバイキング、ビュッフェスタイルの食事提供も感染リスクによってやめざるを得なくなる。
ということは、自ずから、限られた時間の限られた人を対象に、いかに売り上げるか、ということが重要になる。 平たく言えば、仕事において言えば、時間あたりの単価を高める、お店で言えば、客単価をいかに高めるか、ということだ。 それを実現するには、これまで以上に質を高めなければならない。 まさに量より質で勝負する時代がやってきたのだ。
人々に価値を感じてもらうためにはどうするのか。 それは物質的な質のみならず、付加価値を高めることが不可欠だ。 明確に見えないが、感じることのできる部分。 そこにこだわっていくことが大切だ。
そして、受け手にも、そういったことに価値を感ずる感性を磨くことが求められる。
仕事においてもテレワークが普及すれば、もはや、就労時間という概念も崩れる。 1日8時間働く、という常識は崩れ去り、時間や場所は問わないが、その人が適正なパフォーマンスを発揮し、何時間かかろうと、かからないと、場所がどこであろうと、なかろうと、成果を出すことが今後の価値基準になる。 仕事も時間あたりの質を高めていかなければならない。
そもそも、残業制度というものが、質を落としているという指摘もある。 残業代を払わないという乱暴な経営手法は決して取れないが、残業に甘えてしまい、闇雲に時間を費やして仕事をすることが質を落とし、さらに、当のその人の人生にまで悪影響を及ぼす。
官においても、民においても、あるいは各人の生活スタイルにおいても、いかに「単位あたりの価値を上げられるか」 それが一つの重要な指標となる。 そういう時代が一気にやってきた。 しかし、これを追求し、実現していけば、きっと世の中は幸せになると思う。これまでできなかった、もっと多くのいろいろなことをやれる世の中になるような気もする。
with Corona そう考えると悪いことばかりではない。 before Corona の幻想にいつまでも浸ることなく、発想を転換できた人たちが次のステージへと進化していく。
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