2019/09/17

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被災9日目:マッチングの難しさ
被災9日目。
昨日の雨天とは打って変わっての晴天。
ここ数日涼しい陽気であったが、今日は気温も上がり、蒸し暑い一日だった。

ウェルスポが事務所を置く文化体育館は物資の一次集積場所になっていることもあり、今日も朝から物資の搬入出等で市職員含め、我々もほぼそれにつきっきりだった。
今週は食品の物資から、ブルーシートや土嚢袋、ロープなどの屋根を応急処置する備品が多く届いている。今日は政府からの支援ということで、ブルーシートや土嚢袋が大量に届いた。

が、実は、誤解を恐れずに言うと、一時不足していると言われていたブルーシートや土嚢袋等の備品も鴨川市では潤沢になりつつあり、どうしても物資の求められるタイミングと、実際に届くタイミングが数日のギャップを生んでしまっているケースが多い。
他の地域のことは言及できないが、少なくとも鴨川市では「物」については水、食糧、備品類も含め、全国から本当に多くの支援をいただいたおかげで潤沢になってきている。
市では物資の受入れもストップしており、せっかく物資支援のお申し出があっても申し訳なくお断りしているというのが現況だ。お断りする我々地域側としても本当に申し訳ない気持ちでいっぱいなのだが、しかし、我々としては大切な支援物資を1つたりとも無駄にしたくはないという気持ちもあり、心苦しくもお断りせざるを得ない。このことはぜひ多くの方々に御理解いただきたい。

現在求められているのは、あとは支援物資が必要な方にどこまできめ細やかに届けることができるか、そして、屋根の応急処置等はやはり専門的な方の力が安全面を考えても求められるので、そうした方々のマンパワーである。

今回被災地域側になって、改めて災害時の支援する側、される側のマッチングの難しさを痛感している。
いろいろなシステムも整ってきているが、やはりどうしてもギャップは生じてしまう。仕方のないところもあるとは思う。

被災より1週間を超えた現在の状況について、Facebookにも記したので、以下にも将来への備忘録としても残しておこうと思う。

みなさまへ(10月18日記す):

台風15号襲来から1週間超が経過し、鴨川市では停電も徐々に復旧してきており、市によると断水は解消したようです。
地区によっては日常も戻りつつあります。

おかげさまで全国より、公私を通じて大量の支援物資が届いており、水や食糧、ブルーシート類も整いました。
したがって、市に問い合わせたり、あるいは知人に問い合わせいただいても、物資類については断られることもありますが、我々としては支援物資を一つたりとも無駄にはしたくないという思いがベースにありますので、この点はなにとぞ御理解ください。
官民問わず鴨川市民は皆様から寄せてくださる心に本当に感謝しており、逆にその志(物資)を断らざるを得ない状況に心苦しく思っております。本当に申し訳ございません。

今後は次のようなフェーズに入っていくと思います。

1.ライフラインが復旧していない地域の早期復旧
2.1を含め、復旧の遅れている地域のピンポイントな、ミクロな支援(ライフライン、家屋の応急処置、片付け など)
3.1・2以外の地域の日常生活への復帰、産業復興支援
4.家屋の完全な修繕を含めた、完全復旧(こちらは専門職の方々の力も必要となり、相当に時間を要します)

これから支援を考えてくださっているみなさまの参考になればと思います。

なお、SNSなどで拡散されたおかげもあって、南房総エリアには多くのマスコミが注目してくださっていますが、その他にも
 富津市、君津市、市原市、千葉市、八街市、山武市
などでも依然停電が続き、さらに支援、復旧も遅れている地域がありますので、そちらにもお力添えをお願いします。

また、県外では伊豆諸島もかなりのダメージを受けています。それらの地域についてもご注目、ご支援くださいますよう、お願い申し上げます。


[WALK:10152]
文化体育館はブルーシートの山に
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政府からの届いたブルーシート
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