2017/11/11

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夢を何度も見た一戦
いよいよこの日がやってきた。
第39回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会3回戦。
相手はなでしこリーグ1部所属、今年4位の強豪チーム、マイナビベガルタ仙台レディースである。
オルカにもかつてベガルタに所属していた選手もいる。きっと気合を入れ、アツい戦いを繰り広げてくれるだろう。

天気は晴天。気温は低いが、すばらしい青空の下で、すばらしいスタジアムで試合ができる。
今日は純粋に応援しよう。

スタジアムに到着すると、サポーターのみなさんとともに横断幕の掲出作業を行う。
25mの巨大横断幕も2つも持ち込み、最上段に掲出する。
必勝を誓い、まずは横断幕でベガルタを圧倒したい。
みな、思いは一つだ。

アップする選手たちの表情も実に快活である。
元ベガルタに所属していた選手たちも気合がみなぎっている。
まさに夢の対決であろう。

そんな中、試合は午前11時にキックオフされた。
前半序盤、オルカはベガルタゴール前にボールを運ぶも、徐々にベガルタの攻勢が強まり始め、特に相手18番のケイトリン・フォード選手を止めるのにかなり手を焼いた。ディフェンスの時間が長くなり、何度か危ない場面も作られたが、なんとか死守。

そして、前半16分、ベガルタからボールを奪い、右サイドをドリブルで突破した17番・浦島選手が中央に鋭いクロスボールを入れると、そこにハードワークでがんばる11番・永木選手が足で合わせ、相手のDFに当たったこともあり、そのままボールはゴールマウスへ!
なんと、オルカが先制点を上げた!!
早くもオルカサポーターのボルテージは最高潮に!
これはまさかの!?

ところが、その直後、1分も立たない内にベガルタに左サイドを持ち込まれ、DFも抜かれて、中央にパスを出され、それをフォード選手がしっかり決めて、同点に追いつかれてしまう。
これは本当に痛い失点だった。
ゴール後の失点。今季何度かあったシーンであったが、ここで出てしまうとは。なんとかここは集中して守りたかった。

前半は1−1で折り返す。
同点に追いつかれたものの、同点で折り返したのは相当に大きい。
ある意味オルカのゲームプラン通りかもしれない。

そして、運命の後半。
なんとか勝ち越し点をあげたいオルカだったが、逆に後半5分、ゴール前に低いクロスをあげられ、それにディフェンダー陣が対応できず、逆転ゴールを許してしまう。
やはり1部の壁は厚いのか……。

その後も追加点を許すまじとオルカも体を張ったディフェンスでベガルタの攻撃に耐える。

と、後半28分、オルカ左サイド深い位置からのスローインに、ペナルティーエリアでベガルタの選手がハンドを犯す。
PK奪取!
これを14番・村岡選手が冷静に決めて、なんと同点!!
勝負は振り出しに戻った。
これは確実に流れが来ている。もしかすれば行ける!?

だが、ベガルタの攻撃のギアが一段と加速し、後半34分、オルカは逆にPKを与えてしまい、再び勝ち越されてしまう。
しかし、まだ1点差。何が起こるかわからない!
オルカも攻撃の選手を次々に投入し、勝負をかける。

しかし、それも虚しく、終了間際の後半42分、さらに崩されて、痛い痛い追加点を許してしまう。
これで万事休す。
その後の奮闘もゴールは生まれず、2−4で敗退となった。

おそらく次は北本監督の古巣レッズが待つであろう、ユアテックスタジアム仙台での準々決勝にどうしても進みたかったが、残念ながら、その夢は潰えてしまった。
もちろん強い相手であるが、負けは負け。
悔しさにあふれる……。
選手たちも本気で勝利を目指していただけに、一様に悔しい表情を浮かべていた。

でも、なんか、今日の試合、楽しかった。
先制ゴール、同点ゴールと何度も夢を見られた。
なにより選手たちはピッチで必死に戦っていた。
勇気をもって果敢に挑んでいた。
その姿を見られたのが、とてもうれしかったし、自分自身、完全燃焼したような気がする。
昨年、アルビレックス新潟レディースに1−4で敗れた戦いよりは遥かに進化したオルカの姿を見せることができただろうし、結果的に敗退とはなったが、来シーズン以降に夢と希望をもたせる試合になったことは間違いない。

これでオルカのトップチームのシーズンは終わった。
大きなイベントは12月10日(日)のファン感謝祭を残すのみとなった。

ただ、育成チーム・BU、U-15のシーズンはまだまだ続く。
BUは明日大多喜町B&G海洋センターの多目的グラウンドで県リーグ2部を戦う。相手は昨年苦杯をなめた、FOOT CRUSADERS。
ぜひとも勝利しリベンジを果たしたい一戦でもある。

オルカスタッフとして働く期間も3ヶ月を切った。
引き継ぎなどいろいろとやっていかなければならない年末年始になりそうではあるが、やはり、最後は自分の思い、オルカ創成期からみんなで大切にしてきたアツい魂というものは絶対に失いたくない。
それを継承していくことが自分たちに最も大きな仕事だとも思う。

正直、今日はなんだか心が空っぽになった心地もする。
本当に、これで終わったんだ。
なにか、いろいろな思いがこみ上げてくる。


チームを見送ると我々もスタジアムを後にし、飛行機の時間まで多少余裕があったので、遅い昼食に山椒がピリリときいた、汁なし担々麺を賞味し、痺れた後、原爆ドーム、広島平和記念資料館を訪ねた。

そして、空港へ。
夜便に乗り込み、成田空港へ戻る。
深夜、日付が変わる頃、無事自宅到着。

いろいろな思い出を残し、広島遠征は終わった。


[WALK:11619]
エディオンスタジアム広島に到着!
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ずらっと掲出された横断幕!!
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まもなく運命のキックオフ
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スタジアムのようす
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最上階には25m横断幕を掲出した
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原爆ドーム
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平和記念公園のモニュメントから原爆ドームを望む
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広島平和記念資料館
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