2017/09/16

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正座を「体罰ではないか」と担任にチクる生徒たち
またか……と、どうしようもない気持ちになった記事。
不肖天津小学校のPTA会長を務める自分でもあるので、この手の話題が出る度に残念な気持ちとなる。


体育授業で女子生徒30人に正座15分 「体罰」と謝罪
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170914-00000096-asahi-soci

福島県立田島高校(南会津町)で体育を担当する50歳代の男性教師が授業中、2年生の女子生徒約30人に約15分間正座をさせていたことがわかった。学校側は体罰にあたるとして生徒と保護者に謝罪し、県教委に報告した。
湯田重哉校長によると、教師は今月6日、体育館でキックベースボールの審判をしていた際、一部の生徒が判定に不服を言ったところ、「座れ、正座だ」と全員に命じ、理由を説明しないまま、授業終了まで約15分間続けさせた。途中で、5分以上経ってから「足がしびれたら崩していい」と言ったため、10人ほどは足を崩したという。
この日夕、生徒がクラス担任に「体罰ではないか」と相談。7日朝に湯田校長が教師を呼んで事実関係の確認をしたうえで、教師とともに生徒に謝罪した。湯田校長は「体罰に関する認識が徹底されていなかったと反省している。再発防止と、生徒との間の信頼回復に努めたい」と話している。(朝日新聞DIGITAL 戸松康雄)


もちろん記事を読んだだけなので、実際にどのような状態だったのか、わからないので、やたらなことは言えないとは思うが、体育の先生に「正座」をさせられたことを担任に「体罰ではないか」と言ってのけてしまう生徒に何か恐ろしさを感じる。
この先生は5分以上経過したところで「足がしびれたら崩していい」ということを伝えているわけで、一定の配慮もしている。

あまり知られていないことだが、現在の学校において「正座」を強要することは「体罰」として認定される。
半信半疑ではあったが、この記事によって、やはり本当なのか、と驚きと、そして半ば呆れるような気持ちに襲われた。

先生が先生でなくなって、一体どれくらいが経つのだろう。
過去の日記でも述べたことがあるが、先生はいつまでも先生でいてほしい。生徒たちにとって権威のある存在、偉い存在でいなければならないと思う。
世の中もそのように扱わなければならないと思う。

でなければ、先生から教わる価値はなくなる。
先生に歯向かう価値もなくなる。
先生自身が先生たるために努力する気持ちもなくなる。
先生が友だちになってしまったら、同等な存在になってしまったら、教える、教わるという師弟関係は崩壊してしまう。

今回残念なのは、その生徒たちだけでなく、学校の対応。
学校は教師の威厳を守れなかったのだろうか。
生徒に謝罪するなんて、本当に情けない。

まぁ、この件についてはいろいろな議論があるだろう。
正座は体罰だ。体罰は絶対に許されない。
そういう意見があるのも認めよう。

だが、もっと大切なのは、手段論に終始するのではなく、教師が生徒にどれだけ真剣に向き合っているのか、どれだけ生徒の将来を考えて本気で教育に当っているのか。そのことではないだろうか。
体罰、体罰、と手段ばかりがクローズアップされ、本来大切な教育の理念や目的というものが見失われている。

一介の市井の人間が学校教育を偉そうに語ることはできないかもしれない。

ただ、これだけは言っておこう。
こういった生徒たちがそのまま社会に出てくるのであれば、少なくとも私が会社の経営者なら採用することはないだろうと。

社会は理不尽だらけだ。
その理不尽を学び、受け止め、乗り越えていくからこその人生の醍醐味もある。
全てが理屈が通り、納得のいくことなんて、社会ではあり得ない。
むしろ少ないくらいだ。

若い時に理不尽を経験しておかなければ、社会に出た時、真っ先につぶれてしまうだろう。

いい加減目を覚ましてほしい。


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